業務には全力で取り組もう①

自己の改善

業務には全力で取り組みましょう。会社とは労働を提供して賃金を受け取るという契約をしているわけですから、それを責任を持って果たすべきであるという基本的な理由もあります。ですが、それ以外にパワハラや不当な叱責を受けやすい立場の人間として、重要な理由があります。

業務に全力で取り組むべき理由①

世の中には、全力で業務に取り組まず、ミスや遅延といった問題を出してしまう人もいます。注意や集中を欠き、急ぐべきときに急がず、受動的に業務をやっている人です。本人は、わざとミスをしたり仕事が遅かったりしているわけではないのですが、余力を残してそういう結果になっているという自覚がないのです。

全力で取り組んでいて出てしまった問題は仕方のないことです。しかし、余力を残して問題を出すのは仕方ないとは言えません。厳しくしないと本気を出さず、怒らずに指導をしても改善しなければ叱責をする正当性が発生します。

世の中の全ての人が業務に全力で取り組むのであれば、怒るという行為自体が不必要で、単なる愚行であるという風潮にすることもできます。(なお、一生懸命にやった結果だからミスや遅延などの問題が全て許されるわけではないケースも当然あります。たとえば、人命がかかっているような絶対にミスが許されない仕事もあることは事実です)

余力を残してミスや遅延を発生させ、叱責されるのであれば、それは自業自得です。しかし、実際は一生懸命やった結果、出てしまった問題(つまりは過失)であっても叱責されてしまうケースが非常に多くあります。

これは、パワハラや不当な叱責をする人間は、世の中には叱責の必要性があるケースが実際にあるという現実を、怒るべきではないケースでもその不満感情をぶつけたい衝動を正当化するために都合よく利用しているのと同じことなのです。(当然、本人は不当な叱責であるとは思っておらず、必要があってやっていると本気で思っているのですが)

これは、世の中に多くいる全力で取り組まないで問題を出している人のために、真面目に取り組んでいる人が“とばっちり”を受けているということでもあります。あなたが真面目に取り組んでいる人たちに迷惑をかけてしまう側の人間になってはいけません。

実際、自分一人が変わっても、それで世の中の風潮が変わることはないでしょう。しかし、これは倫理・道徳的観点からも重要なことです。これがまず最初の理由です。

次回は、全力で取り組むべき理由の2つ目を書きます。こちらの理由は、自分にとってよりメリットのある理由です。

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