3-6. 成果の改善② 迅速性と優先順位

3. 信用度の向上

組織に属する限り、迅速性と優先順位は常に問題になる

信用を向上させるために正確性を上げることは必須のことですが、それ以外にも重要なことがあります。いくら正確でも、あまりに作業が遅くては話しになりません。また、やるべき順序が正しくなければいけません。

組織で他人と協力して働いている状況では、常に作業の迅速性(効率)や優先順位というものが重視されます。

実際、職場でのパワハラにおいて、効率や優先順位に関する攻撃というのは非常に多く見受けられます。「それよりこっちが先だろ!」「そんなやり方してたら日が暮れちまうよ!」などという攻撃を過去に多く見ました。(私も少なからずそういう攻撃を受けたことがあります)

ここでも適性が壁になることがある

前項で、職種に関して適性が影響する場合があると書きましたが、適性ということに関して言えば、まず職種以前に仕事の環境や体制にも存在します。代表的なものとしては、他人と関わりながら協力して作業をする組織型に合っているタイプと、一人で集中して取り組む個人業型に合っているタイプでしょう。

性格傾向としては、概ね社交的な外向型の人は組織向き、大人しい内向型の人は個人業向きの人が多いでしょう。そして、タイプ3や4といったパワハラや不当な叱責の被害者になりやすい人は内向型が多いと思いますが、そもそも内向型であれば組織の中では分が悪い状況である場合が少なくないのです。

職場の人たちを観察していたときも、外向型の人は効率や優先順位を考える「並列処理」が得意だなと常々、感じていました。内向型は定型的な作業を集中して黙々とこなしますが、イレギュラーなケースに即座に対処できない場合が多く見受けられます。これは内向型タイプのウイークポイント(弱点)であると思います。(私も正にそのタイプでした)

明確に認識して学習していくしかない

この問題に関しては、学習と慣れでカバーしていくしかありません。効率や優先順位で指摘をされた場合、その場限りにせず、その理由を考えてみたり「このケースはそのように対応する」というパターンを認識し、学習するようにして対応していきます。

この「パターン認識」という考えは非常に重要です。頻繁に効率や優先順位で怒られている人は、パターンを学習しようとせずに常に同じやり方をしてしまう事が多いのです。(これは相手を苛立たせて攻撃を激化させる一因となってしまいます)パターンを学習するように心がけるだけで、かなり改善できます。

私も並列処理的な作業というのはとても苦手でした。しかし、パターンを学習するように意識し、あとは繰り返しの慣れによって克服していきました。(あとは態度の印象操作で堂々と動けばいいのです)

効率や優先順位で攻撃を受けやすい人は、以下のようなことを心がけましょう。

  • どうすればもっと早くできるか?を考えるようにする
  • 作業の早い人、効率的な人のやり方を観察する
  • 自分で何を先にやるのか?を考えるようにする
  • なぜこっちの作業よりそっちが先なのか?という理由を知り、納得する

この問題に関しては、組織で働くという点では職場および職種を変えても起こりえることで、組織で生きていく限りは積極的に改善していく心構えが必要です。

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