3-4. 成果の改善① 正確性の向上

3. 信用度の向上

成果の改善に必要な3つのポイント

積極的に取り組むようにし、デキるように振舞うことも大事です。しかし、信用を高めるためにはそれでは不十分です。以前にも書いた通り、態度は内心が異なってもそれを隠して演技をすれば良いのですが、業務に関しては行ったことが正しかったかどうかの結果が表に出るからです。いくら積極的に動いてデキるように振舞っていても、実際には間違いが多いのでは信用は高まりません。

成果・実績で信用を高めるのには、一朝一夕ではいきません。態度や姿勢などは演技によって比較的、短期で印象を変えることができるという点で戦術レベルの対処と言えますが、成果によって印象を変えるのにはある程度の期間、「デキる」と思わせる機会を積み重ねていく長期的な戦略レベルの取り組みが必要となります。

信用の向上に関しては、ある程度の期間を要するのは仕方ありません。成果による信用は地道に積み重ねていくしかないのです。その一方、大きな失敗などをすると、せっかく積み重ねてきたものが大きくマイナスになってしまうこともあり、慎重さや用心深さが求められます。

実際の成果を改善して信用を上げるポイントは、正確性・迅速性・優先順位です。何の業種であれ、重要なポイントは大抵はこの3つに関連しています。この3つを意識して取り組むようにしましょう。

正確性を改善するために意識するポイント

成果によって信用を高めるためにまず第一に取り組むべきことは、業務の正確性の向上です。これは言い換えれば、できるだけ間違いを無くすということです。

以下に重要なポイントを挙げ、そのアドバイスを述べます。

緊急度と重要度が高いものに特に注力する

仕事でやるべきことは多いものですが、その全てが同じ重要度ではありません。何が重要度が高い作業かを意識して、そこに特に注力するようにします。「それは間違えても大したことではない」ということと「それを間違えると大変なことになる」ということを同じレベルでやってはいけません。
なお、緊急度が高くなっている仕事(締め切り時間が迫っているもの)は自動的に重要度が高くなります。

作業の重要ポイントを把握する

重要度が高い作業でも、その工程の中で特に重要な部分を把握し、そこに注力するようにします。パレートの法則から考えれば、重要なことの80%は全体の20%程度のところにあるわけですから、そこをうまく抑えれば80%成功するわけです。
問題は工程のどこが重要な20%に当たるかを見つけることで、そこを考えて対応しましょう。

ミスは許容範囲内に抑える

ミス(間違い)は、概ね許容範囲があるものです。間違いが出ることは仕方のないことですが、せめて許容範囲内に抑えるように目標を持ちましょう。(もちろん、許容範囲と言っても、そこまで間違えてOKという意味ではありません。できるだけゼロを目指して行うべきです)
あと重要なことは、同じミスを繰り返さないようにすることです。同じミスを繰り返すのは大きなマイナス印象になります。

ミスをしたら「パターンファイル」を更新する

パソコンのウイルス対策ソフトは、新たなウイルスに対してパターンファイルを更新していくことによって対処します。それと同じように、間違いを犯したら「こんなケースもあるのか」「こういうミスが起きやすいんだな」といった感じで、頭の中で「パターンファイル」を更新するようにして、同じパターンのミスを犯さないように対処しましょう。(できればノートにつけて定期的に確認すると良いでしょう)

なぜそうするのか?関連付けによって理解する

仕事の中の決まり事で、理由も知らずに決められていることだからそうしているだけということは意外と多いものです。できれば、その理由を知って理解をします。それによって、例外的なことが起きても臨機応変に対処できるようになります。

少し頭を使うようにするだけで大きく改善できる

あなたがこれまで、頭を使って全力で取り組んできたのでなければ、このように意識を変えるだけで成果はかなり改善します。

職場の多くの人は意識的に考えることをせずに、単純に日々の繰り返しによって受動的に作業を覚えます。本人は自覚がありませんが、大抵はまだまだ成果を改善できる余地があります。

少し頭を使うように積極的に意識を変えるだけで、今よりもっと成果を改善できる人がほとんどだと思います。あなたも例外ではない可能性は低くありません。

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