2-2. 気の弱さを感じさせる態度を抑える

2. 態度と好感度の改善

内面の弱さを印象付けないことが基本

攻撃性のあるタイプの人間は、まず弱い者をターゲットにするという基本を念頭に置いてください。加害者は、弱そうな奴なら反撃も報復も恐れる必要がないので、不満感情の履口にしても大丈夫だという無意識の判断をしているのです。

前項で説明した通り、まず他人から気の弱さや小ささを読み取られるボディーランゲージを表出しないように抑えることが、まず印象操作術の中でも非常に大事であり、そして基本となります。

抑えるべき動作、挙動、態度の例

最終的には内面の強さを感じさせるようになることが目標ですが、まずは弱さを感じさせる態度などを抑えることが何より優先です。攻撃されやすいのであれば、かなりその要素を持っているはずです。例えば、以下のようなものが代表的なボディーランゲージです。

  • オドオドしている。姿勢が猫背。そそくさと歩く。
  • ハッキリ喋らない。ボソボソ喋る。声が小さい。
  • 目を見て話さない。伏し目がち。
  • 過度な恐縮、萎縮。(平身低頭な態度)

まず基本的に、姿勢、歩き方、動作、喋り方、そして他人との接し方。これを堂々としたものに変えてください。

その他に、時間がない状況や問題が出た場合、誰かに急に声を掛けられた時、そして攻撃に遭った時などに、咄嗟に出てしまうこと、ついやってしまうことが非常に多いので注意が必要です。

  • 焦る、慌てる、戸惑う。オロオロする。うろたえる。
  • 恐る恐る聞く。怖気づく。
  • ”お人好しリアクション”が出る。

慣れるまで常に自分の態度を監視するようなつもりでいましょう。本当は弱気だったり、怖気づいてしまっていても、心の中を見透かさないようにしてください。

「お人好しリアクション」とは、私が印象操作術をやっていた当時によく思っていたことで、愛想の良さと恐縮が混じったリアクションです。これも弱さを印象付けるので抑えようとしていたのですが、咄嗟に出てしまい「またやってしまった」とよく思った記憶があります。

自分を客観視することが大事

ボディーランゲージを変えるのはそれなりの自制力が必要とされます。しかし、それは精神的な負担としたらそれほど大きいものではありません。もし、そのコストが攻撃された場合の精神的な負担よりも大きいのであれば、そもそもやる意味がありません。しかし、比べ物にならないくらい少ない負担で済みます。

それよりもまず、自分のボディーランゲージをどれだけ自覚できるかという方が難しいでしょう。

心理学で有名な「ジョハリの窓」という法則があります。「自分/他人」という軸と、「知っている自分/知らない自分」の軸で4つに分類して説明したマトリクス図ですが、この中で「自分は知らないが他人が知っている自分」が重要です。これが、自分では気がついていないが他人に本心を読み取られているボディーランゲージの部分です。これに気付いて修正できるかがポイントです。他人から自分を客観的に見る視点で考えてみてください。

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