戦略を持って積極的に対処する
人間は誰もが攻撃的なわけではありません。特定の人間が攻撃的であるわけです。一方で、攻撃のターゲットにされやすいタイプという人も多くいます。(学校のイジメで言うイジメられっ子です)そして、その中には大きなダメージを受けて苦悩しやすい人もまた、多く存在します。
前述したように、当時の私も仕事の内容にも給料にも不満があったわけでもないのに、特定の人間のせいで何度も会社を辞めています。希望退職という形はとっていますが、退職にまで追い込まれたというのが実際のところです。
実際、この問題は組織に属したままで解決するのは困難なケースが多いのです。そして、多くの被害者が誰にも相談せず一人で苦悩します。挙句は精神を病み、社会生活が困難になって復帰もままならない状況に陥ったり、最悪の場合は自殺というケースにまで発展してしまうことすらあります。
過去の私も解決する手立てがないために、仕方なく退職して逃げるということを繰り返したわけです。
新たな会社でまた同じ事態になりかけた時に「どこへ行ってもこういう奴がいる。これではキリがない」と思い、印象操作術を考案し実践することによって被害をうまく回避できるようになりました。その時に感じたことは「この方法を過去の会社で実践していたら、辞めなくても済んだかもしれない」ということでした。
退職に追い込まれた時とうまく対処できるようになった時との違いはある意味、一点しかありません。それは「戦略を持って積極的に対処した」ということです。過去の会社では、怒られないように一所懸命にやる以外に手立てがありませんでした。しかし、それでは何の解決にもならなかったのです。
戦略を持てば解決の可能性が高まる
攻撃してくる人間というのは、戦略的に考えて攻撃してきているわけではありません。言うなれば、行き当たりばったりです。(戦略を持って攻撃してきているとしたらこれほど手強いことはありませんが、幸いにもそうではありません)
個人間での争いでも戦争のような国家間の争いでも、戦略を持っている側と持っていない側がいれば、戦略を持ってる方が俄然有利です。戦略を持っていなければ、持っている相手には負ける可能性が高いでしょう。(両方が持っていれば、相手より上を行く戦略を持っている方が勝つ確率が高くなります)
相手は立場の優位性と生来の性分だけで攻撃をしてきます。それに対し、こちらは知略で対応すればいいのです。相手は、あなたが自分を警戒して戦略を持って臨んでいるなどということは知る由もありません。
上記で私が「どこへ行ってもこういう奴がいる。これではキリがない」と言ったのは、攻撃的な人間はどこにでもいるという意味ですが、「自分のタイプを知る」でも述べたように、私がターゲットになりやすく、悩みやすいタイプであったことも被害者になりやすかった原因の一つです。もし、あなたが同じタイプであれば、印象操作術という戦略の習得を強く勧めます。また、そのような人は全て、組織に属するのであれば自分を守るための戦略を持って臨むべきだと思います。 (なお、印象操作術は相手をコントロールするだけでなく自己を改善していくこともできます)
不要な犠牲者にならないために
世の中は、理不尽なことや不条理なことが多くあります。仕方のなく受け入れざるを得ないことも人生には多くあります。しかし、職場におけるパワハラなどは、立場の弱い人間を不要に傷つける人間の性格の問題であり、本来その人自身が直さなければいけないことです。攻撃をされる側が仕方なく受け入れることではないのです。そのせいで、なぜあなたが苦悩させられなければならないのでしょうか。そんな馬鹿馬鹿しいことの犠牲になる必要はありません。
しかし、戦略を持って印象操作術を実践しても100%、問題が解決すると決まったわけではありません 。現実には中々うまくいかない場合もあります。しかし、これを試さずして辞めてしまうのは、まだ施す手立てが残されているのに諦めてしまうことになります。
印象操作術を実践して、それでもダメで万策尽きてから辞めるのでも遅くはないと思います。(むしろ、印象操作術を一定期間、実践してもダメであれば、個人的には辞めた方がいいと思います)